Elemental
 1

Elementalシリーズは普遍性を追求した元素的なシリーズ。
タープのようにシンプルな一枚の布として。
またはテントのように力強い幾何学の立体として。
Elemental 1はこのことを徹底して、ディテールに込めています。

The Elemental series is pursued “universality” and “simpleness”.
As a piece of cloth, like a tarp.
As a geometrical sculpture, like a tent.


*Elemental 1 Spec
Material: Dyneema® Composite Fabrics
Capacity: 1-2 person
Size: W2600mm D1700mm H1250mm
Weight: 265g ※(0.74oz/sqyd Green Ver.) 305g ※(1.0oz/sqyd Black Ver.)
※ Including staff sack . Guylines is not included.


Price: ¥ 68,000
Sold out !

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ファスナーと補強パッチ色をホワイトカラーにするオプションを追加いたしました。
1.43oz/sqydホワイトキューベンの柔軟性を出すための加工費となります。




・受注生産のため、納期は2〜3ヶ月となります。
・少量生産のためお一人様1つのご購入に限らせていただきます。
・全てのテントには、シリーズごと製作順にシリアルナンバーが明記されます。

・For order production, It takes a few months from order to shipping.
・Due to small production, limit one per customer.
・Serial numbers are stamped about all tent products.


①   ソロテントの魅力
山の中でテントを張って寝るということは、ドキドキとワクワクが入り交じった素敵な体験です。テント泊の魅力というのは何と言ってもそのドキドキとワクワクが合わさった秘密基地感だと思います。
例えばその楽しみは、場所探しから始まっていて、光環境や地形などから適地を決め、組み立てて寝転べば、小さな満足感と達成感が染み渡ってきます。
そんなロマンを最も純粋に感じられるのがソロテントだと思っています。
最低限の機能しか持ち合わせていないシンプルなテントを持って山を歩くこと。それは、自分に必要なもの、必要でないものを問いかけ、自分自身についての理解を深める行為そのものです。
そんな風に、少しだけロマン主義に傾倒しながらも、最初に創るべきはソロシェルターであるべきだ、という思いで開発をはじめました。
僕たちの考える最高のバランスを追求したシンプルなシェルター。



②   人の動きにフィットする、強く快適な空間。
これこそ私の空間!
そんな愛着と安心を感じるようなテントとはどんな空間だろう?
僕はその問いに、「自分の振る舞いにフィットする空間だ」と感覚的に思い当たりました。
一般的なテントは耐候性や、重量、生地の幅などの製作上の問題によって大きさや仕様が決まるような物理的デザインがとても多いと思います。一方で建築のように空間性や快適性の追求、つまり身体的デザインからつくられたテントは少ないと思います。 この物理的デザインと身体的デザインの両立こそ僕の創りたいテントだと考えていました。
テントにおける物理的デザインとはコンパクトでなめらかな形状の追求であり、身体的デザインとは人の動きが抑制されない心地よい内部空間と言えるでしょう。
そんなことを考えていると「人の振る舞いにフィットしたコンパクトでなめらかな空間の追求」は僕たちの創りたいソロテントのコンセプトにピッタリなんだと確信しました。

人の振る舞いについて分析してみると、テント空間を規定するような大きな振る舞いは三つに大別されることが分かりました。
① 座る(料理をしたり、本を読んだり)
② 手をのばす(物を置いたり取ったり)
③ 横になる

この3つの動きにフィットする空間が、無駄が無く、シンプルで且つ快適なテント空間といえるのではないか?
そんな仮説から3つの動きにフィットする6角形の平面形状を提案することにしました。







建築では気積(空気の体積)という言葉を使って広さに対する感覚や熱効率についてデザインすることがあるけれど、テントにおいてもそれは有効だと考えています。というのも、暖房などついていないテント内の熱源は人そのものですから、気積が大きくなればなるほど寒くなるわけです。一方で広さというのは直接的な面積や体積の問題というよりは、デッドスペースの有無や身長などの相対的な感覚で決まることが多いのです。
つまり3つの動きにフィットすることで広々としながらも、それ以外の無駄な気積を削ることで暖かくコンパクトな空間を実現できると考えました。
無駄な素材が減ることで自然と軽量化が進み、高い耐風性能を示すコンパクトで滑らかな形状を導き出しています。
ポール高さは125cmです。身長180cmの人にも十分な高さがあり、短めのトレッキングポールでも設営可能な汎用性のある高さです。



ポールの位置は中心からずらすことで、寝たり座ったりできる広々としたパーソナルスペースを確保しています。ポールのズレの距離を大きくすると布が立ち上がりすぎて耐風性や構造バランスが悪くなりますし、小さくするとパーソナルスペースが広く取れず居心地が悪くなってしまうため、そのどちらも損なうことが無いような絶妙なバランスをさがしました。
設営の際のより快適な空間にするためのコツとして、写真のようにポールを出入り口側に10cm〜15cmほど斜めにすることでスペースをより広く使うことができます。





③   構造について
張力が幕全体に行き渡るように、全てのカッティングを力学的なカーブとしています。幕の裾も同様にカーブカッティングで設計しているので、キューベン製の幕としてはこれまでに無いほどに隅から隅までパリッと張る事が出来ます。
伸びの無いキューベン素材は、設計精度を高めれば高める程、構造や張り姿は強く美しくなるという印象を受けました。
また一番大変だったのが、広い居住性を確保するために支柱を中心からズラしていることによる構造バランスの問題でした。いくつもの模型やプロトタイプを作りながら、カーブの曲率やポールの高さなどを少しずつ変化させることで、力が均等に行き渡るような最適な構造バランスを導き出しています。張力が幕全体に行き渡るように、テントの頂部に向かう上方向(ペグダウンしたガイラインの引っぱり方向)だけでなく、テントの横方向にも面内張力が生まれるように設計しています。ボンディングによってリッジラインの応力がさらに分散され、幕体が六角錐というよりは円錐に近い形状となりました。リッジラインが消え、幕の断面形状が円に近づくことで、風をはらみにくい強い構造になったと思っています。







④   ボンディングについて
私たちはシームシーリングが不要で、高い防水性と強度を両立できるボンディング技術でテントを創りたいと考えています。ボンディングについては耐候性や接着強度などの様々な実験、独自の張り付けの技術検証を行ってきました。ボンディング技術を応用すれば、シンプルで美しく強いディテールが実現できると思います。
テントの頂点は一番力のかかる箇所なので、補強として210dのダイニーマXグリッドと420dのナイロンを重ねて縫い付けています。その外側から縫い目を覆うようにコーン状にしたキューベンファイバーを接着することで完全防水としています。 ファスナー部についてはキューベンでYKKアクアガードファスナーをサンドイッチ接着した後に縫い付けています。縫い目があるので完全防水ではありませんが、防水性と耐久性に配慮したディテールとなっているので、シーリングの必要は無いと思います。(雨天テストでは水漏れはありませんでした。使用しながら経年と合わせて判断して下さい。)
ガイラインループの取り付け箇所は補強として1.0ozのキューベンを接着した後にガイラインループを縫い付け、さらに防水兼補強としてキューベンのパッチを裏側から縫い目に接着しています。
冬富士の風速20mの暴風の中でも強力に接着したキューベンは全くの無傷でした。(強風の森林限界や特に真冬の森林限界での使用は推奨していません。)



エクストラガイラインを通すループは太さ1.75mmのダイニーマコードを使用。
出入り口及びベンチレーションのファスナーは、高い撥水性を備えたYKK社のアクアガードを使用。



⑤   ベンチレーションについて
シンプルで簡素なディテールを目指す中で、ベンチレーションは洋服のポケットのように幕と一体化したディテールとしてつくりたいと考えていました。ファスナーを開けて、チタン製のバーを立ち上げるだけのシンプルな構造です。
フロアレスシェルターは、地面との隙間があるため、強風時などはベンチレーションが意味をなさない時があると思います。そのような時はベンチレーションのファスナーをむしろ閉めることで、地面との隙間からの吹き込み量を調整することができます。
1st・2ndロットはチタンバーの立ち上げはウレタンパットによる滑り止めだけのシンプルなディテールとしていましたが、3rdロットでは室内側からコードを引いて立ち上げるようなシステムに変更しています。実はベンチレーション研究当初に考えていたアイディアだったのですが、少しギミックに過ぎると思い採用していませんでした。製作をしてみたところ、とても使いやすく、これでも十分無駄の無いディテールだと確信したので採用することにしました。これによって室内からベンチレーションを調整でき、強風や積雪時でも排気ルートが塞がれることが無くなりました。
※ ダイニーマコードの指掛部分はラバーコート加工としています。
※ チタンバーには金属の腐食作用を利用したシルクスクリーンで刻印を入れています。





⑥   素材について
キューベンファイバーはダイニーマ繊維をフィルムでラミネートした強力な素材です。薄くて軽く、引っぱり力に対して強靭な素材です。
そしてなにより透明感があって、とても美しい素材だと思います。透けることを気にする方もいらっしゃいますが、私たちにとってはその透け感の美しさや、開放感による気持ち良さによって、自然の中にいることをしみじみと感じられる特別な素材です。 また水を含まないので乾きやすく、結露を乾かす時間が取れないような時も、拭き取るだけで水分による荷重増加はあまりありません。
取り扱いの注意点としては、キューベンファイバーは生地方向の強度(生地の引っぱり力)はとても強いのですが、生地に対して垂直の方向の力、つまり尖った物で突き刺したり、引っ掻いたりする力にはあまり強くありません。そのため日本の森林限界上のテント場でよく見る花崗岩の岩などと擦れ合うとかんたんに破れてしまうことがあります。そのため、石や岩などに直接生地が触れ合うような設営は避けてください。穴などがあいた際は、補修用のキューベンテープを張り付けることで修繕してください。 また耐久性が気になる方は、通常よりも厚手の1.0ozのモデルを選ばれる事をお勧めします。
また透湿性はありませんので、結露は発生します。

キューベンの特性で、使い込んでいくと生地のしわなどの影響と思われるのですが、独自テストにより5%程度縮むことが分かっています。このような縮みを考慮しながら、大きさとカッティングパターンを決定しています。
リッジラインのボンディング箇所は縮みにくいため、縮みによって少しずつカテナリーが強くなっていきます。
そのためだんだんと美しいカーブシルエットが強調されるようになります。このような素材のエイジングを楽しめるのもキューベン幕の魅力です。
その分、内部空間は小さくなりますので、その点ご了承ください。



使い込みによる変化の検討模型。
同形(同じ高さ、カーブ局率)の模型写真で、左側が新品、右側がシワ加工による使い込まれた状態。 カーブが強調され、大きさも少し小さくなっていることが分かります。



⑦   設営について
1、 まず短手の二カ所をペグダウンし、次に長方形となるような反対側の二カ所をペグダウンします。
2、 次に入り口側と背後側の二カ所をペグダウンして6角形をつくります。このときに6角形の辺がピンとなることを意識しながら張るようにします。
3、 ファスナーを開けて約125cmの長さにしたポールを入れ込み、立ち上げます。
4、 6カ所のラインロックを緩ませたり締めたり調整しながら全体に力が行き渡るようになじませていきます。



4の手順では、以下のように前後とサイドの調整を繰り返すことで全体に張力を分散させてきれいに張ることができます。 最後にポールをキリキリと伸ばし上げることでより美しく張れます。 必要があればペグの位置も調整してください。



慣れれば3分ほどで綺麗に立ち上げることができます。
強風時はバタツキの影響でラインロックのガイラインが緩むことがあります。その際はガイラインに結び目をつくるなどして、弛み止めの対処をしてください。
リッジラインに設けられたガイラインループは、強風時や強風が予想される場合に使用してください。その際、外見ががらりと変形する程に強く引く必要はありません。これは振れ止めや、ペグの抜け防止、または抜けた際の舞い上がり防止です。



⑧   サミットループとリッジループ
頂点には支柱の振れ止めのためのサミットループが付き、各リッジラインには生地のバタつき防止のリッジループが付いています。 (防水シーム処理済)



シェルターをテストする中で、悪天候でも安心できる空間にしたいと考えていました。それはモノポールシェルターにつきまとう不安感を払拭したいという思いからでした。
2月の厳冬期にテストを兼ねて冬富士の森林限界下で幕営したのですが、暗くなると共に強烈な地吹雪となりました。(いざという時には樹林帯へ逃げ込める場所に幕営していました)
この時の風は正に嵐で、立っているのも困難なほどの暴風でした。いつ吹き飛ばされるかも知れないと、寒さと恐怖で全く寝ることはできず、折れそうな程揺れる支柱のトレッキングポールを眺め続けていました。
その体験から、支柱のブレを押さえることが出来ればモノポールシェルターの不安感は大きく軽減できるのではないか?と考えるようになりました。モノポールシェルターは支柱の揺れが生地のバタツキに変換され、その生地のバタツキがペグに連続した不安定な力をかけるようになります。強風時の不安感はまさに支柱の不安定さが大きく関わっていると考えるようになりました。
そこでサミットループからガイラインをペグダウンすることで支柱を安定させ、風による空間の変形やバタツキが気になる時はリッジループを引いてペグダウンする構造を考えました。
サミットループは構造的安定性を考慮し、出来る限り頂点から近い位置に取り付けています。

※ 必要以上にサミットループを強く引きすぎると支柱の破損につながる可能性があります。たるみが出ない程度にガイラインを張れば十分な振れ止め効果が得られます。
※ トレッキングポール以外の軽量カーボンポールなどを使用の際は、支柱としての強度がそれほど高くないので破損等の注意が必要です。



⑨   ランタンループとマグネットループについて
ファスナーの上部にはランタンを吊るすためのランタンループを取り付けています。料理などする際にちょうど良く手元を照らせる位置となっています。



出入り口を束ねてオープンにしておくためのループにはネオジウムマグネットを使っています。
一般的なテントではトグルボタンがよく使われている部分です。トグルボタンのディテールは内側にボタン、外側にはボタン用のループが出きてしまうことや、手袋をしているとうまく使えないという時がありました。マグネットループによって、ワンタッチでの開け閉めが可能となり、さらに外側にループを付ける必要が無くなることで見た目もすっきり出来ました。また通常の使用方法では問題ないと思いますが、マグネットとスマートフォンなどの精密機械が密着する事がないように注意してください。



両サイドを開放したフルオープンで食事などを楽しみたい時は、写真のようにランタンループと入り口側のペグをガイラインで結ぶことによって構造バランスが保たれるので、フルオープンでも快適に張ることができます。





⑩   パッキングについて
テントは雨や結露でぬれることが多く、パッキングも最後のため、バックパックの外ポケットに収納できるととても便利です。そこでペットボトルのようにポケットにサッと突っ込めるような直径約10cmの細長い筒形状としました。
またバックパックの中に収納する際にも、バックパックの横方向にも入る長さ28cmとしています。



私たちはスタッフサックが撤収や設営の手際の良さに貢献できるとても重要なアイテムだと考えています。悪天候時には少しでも早く設営、撤収、パッキングしたいものです。
出し入れしやすくコンパクトなパッキングとなるように、スタッフサックには取り出し口にかけて広がるテーパーを付けています。 収納しやすさと、コンパクトさを追求したスタッフサックです。





⑪   シリアルナンバーについて
全てのテントには製作順にシリアルナンバーが明記されます。
ひとつひとつ、一品生産のような方法で製作をしています。そのためロットごとに仕様を変更することがあります。



⑫   梱包内容 ※ 4thロット変更点



・ Elemental 1 シェルター
・ スタッフサック 直径100mm L=280mm
・ コーナーガイライン2mm幅 3m(43cm×7カ所)
・ ペグサスペンション用ショックコード3mm幅(30cm×7カ所:Elemental 1 本体に取り付け済)
・ エクストラガイライン1.8mm幅 22m
 (サミットループ用250cm×4カ所、リッジループ用200cm×6カ所)
・ ミニラインロック蓄光 10個
・ キューベンリペアシート
※   ガイラインは色、径、素材などに変更を加える場合があります。



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